どんな煙突でもデザインは同じだと思っていたら、じつは大きな誤りです。工場などに設置された空高くそびえる円筒をよく見てみると、大きさはもちろんのこと、カラーバリエーションがあることに気づくことでしょう。
じつは、このデザインにも意味があります。新たに煙突工事をする際には、デザインについてもしっかりと検討したほうが良いでしょう。その理由について、いくつかカラーデザインについてご紹介しながらご説明いたします。

ひとつめのデザインは、体躯は茶色を薄めたようなグレー系の色合いで、頭頂部に焦げ茶色のラインが二本入っているタイプです。頭頂部のラインは良いアクセントとなります。このカラーデザインは、空に溶け込むような、爽快な印象を与えます。周囲に青系の色合いの設備がある場合にも、よく馴染むデザインとなっています。
ふたつめのデザインは、体育は真っ白で、頭頂部に赤いラインが入ったタイプです。赤のラインは三本入っており、ラインの幅は、一番上のラインがもっとも太くなっています。下に向かうにつれて、だんだんと細くなっています。赤と白のコントラストが強く、インパクトのあるデザインです。設備を目立たせたい場合にぴったりなデザインといえます。
三点目のデザインは、茶色を薄めたようなグレー系の色と、それより少し濃い色の二色を用いたデザインです。薄い方の色を体躯に用い、濃い色を横ストライプ状に配色します。簡単に言うと、間隔の大きい縞模様です。濃い色のラインの幅は細めにしてあります。こちらは意匠性も高く、空との調和も図っているデザインとなります。
四点目のデザインは、茶色系の擬似色を三色用いたものです。濃い色、中間色、薄い色の順に配色し、横ストライプ模様を作っています。濃い色と中間色のラインは細く、薄い色が体躯のメイン色となっています。意匠性の高いデザインで、このデザインと合わせて使用できる色のグループも多くなっています。カラーを三色用いたデザインはほかにもあります。先ほどご紹介した四点目のデザインは、擬似色によるデザインでした。ほかにも、白と緑(くすんだうぐいす色のイメージです)、それに黄緑(こちらもアースカラーのような穏やかな黄緑です)を用いたデザインがあります。白は真っ白ではなく、やはりくすんだ感じの色合いのため、緑との対比は鮮やかですが優しい雰囲気があります。自然に溶け込みやすいデザインといえるでしょう。また、緑色ではなく、青色を用いたデザインもあります。
五点目のデザインは、下から上へいくにつれて色合いが明るくなっていく、グラデーションのデザインです。頭頂部のみ、一番濃い部分と同程度の濃い色が施されます。グラデーションに用いるカラーは六色です。安定感のあるデザインとなっています。
六点目のデザインは、五点目とは反対に、下から上にいくにつれて色合いが暗くなっていくデザインです。こちらもグラデーション仕様となっています。空もまた、上空へいくにつれて暗くなっていきます。地上から見上げている空から宇宙に行くイメージをしていただけるとわかりやすいでしょう。空と同じようなグラデーションを施すことにより、やはり、周囲の自然とも溶け込みやすいデザインとなります。
五点目と六点目は、体躯全体を使ってひとつのグラデーションを作り上げているものです。
六点目にご紹介するデザインは、グラデーションの感覚が短く、横ストライプに近い雰囲気のデザインです。こちらは擬似色三色を用いています。横ストライプは色と色の感覚が一定だったのに対し、六点目のデザインは、下から上にいくにつれて、グラデーションの感覚が狭くなっています。
以上のように、意匠性を凝らしたデザインも複数ありますが、一方で、どのようなエリアにも取り入れやすいデザインもあります。
七点目のデザインは、筒身は白、頭頂部のみグレーをいれており、筒身を囲うようにグレーのフレームを配置したものです。どのようなエリアにも溶け込みやすいため、非常に取り入れやすいデザインです。
八点目のデザインは、頂部の汚れが目立たないように考えられた配色のデザインです。汚れに近い色合いをあらかじめ頂部に配色しています。頂部を赤錆に近いような茶色、筒身は頂部の茶色を薄めたような色合いとなっており、フレームもまた擬似色を使っています。もちろん、修復が必要な時には煙突工事をすることになりますが、日常的な汚れを目立たなくすることができます。
九点目のデザインは、筒身に擬似色二色を用いたストライプ模様を施し、周囲にフレームを設置しているものです。こちらは意匠性が高くなっています。
カラーによって、煙突のイメージが変化します。カラーデザインは、煙突を設置するエリアに馴染むように考えられてデザインされています。また、使用しているうちにどうしても発生する汚れや傷みをカラーで目立たなくすることができるのです。
新たに煙突工事を行うときは、カラーの持つ効果を存分に生かすことができるようなデザインを検討すると良いでしょう。

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