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家庭用煙突(薪ストーブ煙突)のお手入れ方法

暖炉は、家庭に温もりと癒しを与えてくれます。
薪がパチパチと燃える様子は、家の中にノスタルジックな雰囲気の空間を作り出します。世間の喧騒を忘れて、ほっと一息つくことができるでしょう。
仕事や家事、それに伴う人間関係などで、多くの人はストレスにさらされています。家庭がストレスを和らげる場となれば、素晴らしいことです。暖炉は、家庭を癒しの場にするために役立ちます。
そんな暖炉に煙突は欠かせないもの。
ここでは煙突設置の注意点やお手入れ方法などを煙突のプロが解説していきます!

煙突の重要性と役割

火をおこして薪をくべ、部屋を暖める暖炉とは、薪ストーブという名前でも知られていることでしょう。この薪ストーブに欠かせないものといえば、煙突です。その役割や重要性についてご紹介していきます。

高温の燃焼ガスが配管を通るとき、配管もまた熱を帯びます。すると、この熱が輻射熱となり、一層効率よく室内を温めてくれます。
さらに、燃焼ガスだけでなく、室内の汚れた空気まで排出してくれます(ただし、お住まいの状態によっては給気アダプタなどの利用が必要な場合もあります)。

配管プランは、お住まいの建物の条件によって異なるものです。建物の大きさや形状以外にも、立地条件や、建物のある場所の気象風土も考慮されます。薪ストーブがどの部屋に設置されるのかによっても、配管プランは変わってきます。
薪ストーブの持つ力を充分に発揮させるためにも、配管プランはしっかりと考えられます。もちろん、薪ストーブを設置する家庭の方々の要望も取り入れられます。そして、その家庭オリジナルの配管プランができあがります。

配管プランによるドラフト発生の違い

配管プランを練ることも大切ですが、煙突そのものの選択も重要です。この設備には、ドラフトという、薪ストーブによって発生した燃焼ガスを外に排出する力があります。ドラフトを適度に維持することが、燃焼効率を最大限に得るために大切です。
ドラフトは、強すぎても弱すぎてもよくありません。
ドラフトが弱いと、薪が燃えにくくなります。設備内にはススやタールが付きやすくなるので、煙道内火災のリスクが高まってしまいます。
ドラフトが強いと、薪ストーブの給気調整ができなくなってしまいます。すると、暖房効果が得られなくなるのに、薪の消費量は増加するという問題が発生します。

せっかくの薪ストーブが、火災の原因や、コストが高いだけのものになってしまっては困ります。
ドラフトを適度に維持することや、配管プランをきちんと練ることは、薪ストーブのメリットを充分に得るために大切なことなのです。
使用する薪は、使う前に湿っていないかどうか確認することが大切です。しっかりと乾燥させた薪を使用する必要があります。焚き始めにいきなり太い薪をくべると燃えにくいので、始めは枝木や細い薪を使います。

薪ストーブのデザイン

また、薪ストーブはデザインも大切です。デザインから受ける印象によって、心の安らぎなども変わってくるのではないでしょうか。
その家庭に合ったデザインの薪ストーブを選ぶとき、薪をくべる部分だけではなく、煙突のデザインについてもこだわりを持って考える方も多いでしょう。
外界は忙しく、何事もゆっくり過ごすことは難しいかもしれません。なにかと焦ることも多いでしょう。
薪ストーブのある家は、穏やかな時間の流れも提供してくれます。ゆらゆら揺れる炎を見ながら、暖をとることで、心も和やかになるでしょう。
心が落ち着くと、家族との会話もリラックスして行うことができるはずです。
寒い冬に、ほっと落ち着く家になるように、薪ストーブを設置してみてはいかがでしょうか。

家庭用煙突の種類

家庭用煙突は、暖炉や薪ストーブによる燃焼ガスを屋外に排出するために大切な設備です。実は、これにはさまざまな種類があります。それぞれに特性があり、用途や使用場所、お住まいの気候条件などを考慮して選ぶことが大切です。
ここでは、煙突の種類とその特性についてご紹介していきます。

シングルタイプ

まずはシングルタイプからご紹介しましょう。
シングルタイプは、金属板一層のみで形成されています。特徴としては、発生した煙の熱をダイレクトに受け、蓄熱します。設備そのものも熱を蓄えるので、室内が温まりやすくなるということです。オープンタイプの薪ストーブと組み合わせることで、一層熱効率が良くなります。
注意点としては、ストーブ使用時に触ると火傷をする危険性があります。ストーブを使っているときにはあまり近づかないようにすることや、お子様を近づかせないようにして、リスクを減らすことが大切です。

エアシールドタイプ

次にエアシールドタイプをご紹介します。
エアシールドタイプは金属板二層から形成されます。内側と外側の金属板の間には、約2.5センチの空気層ができるようにしています。発生した煙の熱が外に伝わりにくい特徴があり、ストーブと壁との距離を縮めることができます。なるべく壁寄りに設置したいときに便利なデザインです。
外部の寒さが設備内に伝わりにくいという特性もあります。発生した煙の温度を下げにくいので、設備内に煙が滞ることや管内にタールが付着することを防ぐことができます。
ここまでご紹介したシングルタイプとエアシールドタイプは屋内用のデザインです。ただし、一部の温暖地域ではエアシールドタイプを屋外で使用することも可能です。気候条件は、設備の設計や設置場所に影響を与えるものなのです。

断熱二重タイプ

次にエアシールドタイプをご紹介します。
エアシールドタイプは金属板二層から形成されます。内側と外側の金属板の間には、約2.5センチの空気層ができるようにしています。発生した煙の熱が外に伝わりにくい特徴があり、ストーブと壁との距離を縮めることができます。なるべく壁寄りに設置したいときに便利なデザインです。
外部の寒さが設備内に伝わりにくいという特性もあります。発生した煙の温度を下げにくいので、設備内に煙が滞ることや管内にタールが付着することを防ぐことができます。
ここまでご紹介したシングルタイプとエアシールドタイプは屋内用のデザインです。ただし、一部の温暖地域ではエアシールドタイプを屋外で使用することも可能です。気候条件は、設備の設計や設置場所に影響を与えるものなのです。

設備の品質もきちんと確かめることが大切です。使用される金属管の材質がどのようなものなのか、さびにくいものであるかどうかを見極めましょう。
そして、外観にも注目しましょう。見た目の美しさは、その家に住む人々の心に作用します。一度設置したら、長く愛用するものです。そのご家庭のインテリアにしっくり馴染むものなのかどうか、きちんと確かめることが大切です。

もうひとつ、煙突を選ぶときに注目したいのはトップの種類です。燃焼ガスを排出する口の部分です。
このトップも、出口の形が四角形のものがあれば円形のものもあります。
円形のトップはシンプルで、家屋に馴染みやすいでしょう。風雨の侵入を防ぐ効果もあります。
トップの中には、雨の侵入だけでなく結露も防止する防露板を設置するタイプもあります。鳥の侵入を防ぐための防鳥網を設置したものもあるので、建物のある気候や条件に合わせて選ぶと良いでしょう。
ご家庭用の設備といってもいろいろな種類があります。そのなかから、そのご家庭のニーズに合った設備を取り入れることが大切です。

煙突設置の注意点

冬の寒さを癒してくれる薪ストーブを設置するときには、煙突の設置についてもきちんと考えることが大切です。ここでは、その理想的な設置方法をご紹介しましょう。

まずは、設置する煙突の形に注意が必要です。 薪ストーブによる燃焼ガスは、熱の上昇原理を利用して上に上に逃がしてあげることが大切です。そのため、配管をできるだけまっすぐ上に向けて立てて設置することが理想的です。まっすぐに立てるだけなら、部材も必要最小限で済みます。できるだけまっすぐな部材のみで設置できるように、薪ストーブの設置位置についても考えると良いでしょう。
しかしながら、家の構造によっては、まっすぐに立てることが難しい場合もあるでしょう。なんらかの事情で曲げなければならない場合は、屋根に燃焼ガスの通り道を作るのではなく、一度壁を貫通して配管を外に出します。外に出したところから、まっすぐ上に伸びるように燃焼ガスの通り道を作ります。

どうしても曲げなければならない場合でも、曲げる箇所は最小限に抑えるように工夫することが大切です。ただし、やはり途中で配管を曲げると燃焼ガスにとって抵抗が生まれます。なるべくスムーズに燃焼ガスを外に出すためには、上に伸びる配管の長さを長めに取り、燃焼ガスを上に引っ張るドラフト(燃焼ガスを外に排出する力)が生まれるように工夫しなくてはなりません。
配管を曲げると、曲げない場合に比べて部材のコストがかかります。また、掃除も手間がかかるようになるので、やはりできるだけ曲げないほうが理想的でしょう。
次に、配管の高さと高低差についての規定について注意する必要があります。

ドラフトは、配管の長さに比例します。配管が長ければ長いほど、安定したドラフトが生まれます。反対に短過ぎるとドラフトの力が弱くなり、燃焼ガスが逆流する危険があります。
配管の長さは最低でも4.5メートル以上必要です。これは、薪ストーブから屋根の上までまっすぐに伸びるスタイルの場合の最低の長さが4.5メートルという意味です。つまり、途中で曲げたりする場合は、もっと長さが必要になります。
薪ストーブから配管を出し、途中で壁を貫通する場合、壁を貫通する横引きの長さは1メートル以内にしなくてはなりません。そして、壁を貫通した先からまっすぐ上に伸ばす長さを4.5メートル以上に設定する必要があります。
配管を横に引く長さを短くしなければならないのは、燃焼ガスに対して抵抗が生まれるためです。燃焼ガスが滞っては困りますね。

最後に、煙突と屋根の距離関係にも注意しなくてはなりません。
屋根付近では、乱気流が発生することがあります。乱気流は、配管内で発生しているドラフトに影響を与えます。乱気流によってドラフトが乱されないようにするために、屋根から排気口までの長さを確保する必要があるのです。

また、煙道で火災が発生したときの、火の粉のリスクも考慮して配管の長さが決められています。
屋根から排気口までの全体の長さは、最低でも900ミリメートル以上必要です。
屋根といえば、水平ではなく三角のように斜めになっています。屋根の棟から3メートル以内に配管がある場合は、棟と配管を水平に結んだとき、棟よりも排気口の位置が600ミリメートル以上上になければなりません。

このように、配管を設置するときには燃焼ガスが安全に、そしてスムーズに排出されるように考える必要があります。
薪ストーブの要でもある部分なので、最初に設置するときには、できるだけ良いものを選んだほうが良いでしょう。初期費用を抑えてメンテナンス代や交換代が積み重なっていったほうが、結局高いコストを払うことになる場合もあります。
薪ストーブを選ぶときには、配管についてもしっかり検討して選んでください。

煙突のお手入れ方法

薪ストーブを使用すると、必ず配管内にススやタールが付着します。できるだけススやタールが付かないように気をつけていたとしても、完全に避けることはできません。
ススやタールを放っておくと、燃焼ガスの通り道を狭くしてしまいます。燃焼ガスがスムーズに排出されなくなり、どんどん状況は悪化してしまうでしょう。ススに火が移ると煙道火災が発生する危険性もあります。
そのため、最低でも1年に1回は煙突の点検と掃除をしたほうが良いでしょう。配管をより良い状態に保つことが、薪ストーブを安全に長く使用する秘訣です。
ここでは煙突のお手入れ方法についてご紹介します。

まずは、準備するものについてご説明しましょう。

準備するもの

  • 【安全用具】
    • ハシゴや脚立
    • ロープ・ヘルメット・安全ベルト
  • 【自分の身を守る道具】
    • 排気口内を見るためのミニライト
    • 掃除中に発生する塵対策のための防塵用ゴーグルやマスク
    • 手袋・屋根用の靴・作業服など
  • 【掃除用具】
    • 煙突専用のブラシ
    • ワイヤーブラシ
    • ほうき・ちりとり
  • 【補修用具】
    • 養生シート
    • テープ
    • 古新聞
    • 耐熱スプレー黒

掃除をするときは、排気口もチェックするため、基本的に屋根の上に登らなくてはなりません。ハシゴや脚立以外に、ロープやヘルメットといった安全用具をしっかりと揃えることが大切です。安全ベルトもあると良いですね。
排気口内を見るためのミニライト、掃除中に発生する塵対策のために防塵用ゴーグルやマスクも準備しましょう。手袋、屋根用の靴、作業服など、自分の身を守る道具を揃えてください。

掃除用具としては、煙突専用のブラシを手に入れておくと便利です。ほかに、ワイヤーブラシ、ほうきやちりとりなどを準備しましょう。補修用具として、養生シートやテープ、古新聞、耐熱スプレー黒などを用意しておくと便利です。

掃除と点検

道具を揃えたら、掃除と点検を開始します。
掃除をするときに一番重要な部分は、排気口、つまりトップの部分です。屋根の上に登ったら、トップを外して中を掃除しましょう。延長式の掃除用ブラシを上下させながら内壁の汚れを落としてください。
ススなどの汚れは薪ストーブ本体に落ちてくるので、後ほどきれいにしましょう。

トップ部分そのものについては、角トップにしても丸トップにしても、防鳥網が付いているものです。この網がススやタールで詰まると、薪ストーブ本体から燃焼ガスが出てくるなどといった排煙障害が発生する場合があります。薪ストーブを安全に使用するためには、トップの汚れは絶対に取り除かなくてはなりません。

また、防鳥網が壊れて、鳥が巣を作ってしまうことがあります。巣に気がつかないで薪ストーブを使用したら惨事ですね。お手入れの際に防鳥網が壊れていることに気がついたら、掃除のあと、新しいものに変えてください。

トップをきれいにして、配管内もきれいにしたら、屋根面の雨仕舞いもチェックしておきましょう。煙道以外の穴をきちんと塞ぐことで、雨漏りを予防できます。必要に応じてコーキングや防水テープなどを使用しましょう。屋根面に溜まっているススや葉っぱもきれいにしておくと良いですね。
ほかにも、屋根フラッシングの状態をチェックしたり、囲い周りの状態や配管がきちんと固定されているかどうかなどをチェックしたりすると良いです。塗装についても、剥がれていたらやり直しましょう。塗料の中には耐熱塗料もあるので、補強になります。

ここまで、室外から行うお手入れについてご紹介しました。室内で掃除をすることも可能ですが、室内で行うとトップの部分までは手が届きません。やはり、1年に1回はトップまで掃除をしたほうが良いでしょう。 室内から掃除をするときは、養生をしっかりと行なうことが大切です。
室内の配管を外したら、掃除棒やブラシを差し込んだあと、大きいビニール袋を被せてください。ビニール袋の口をブラシの柄の部分で塞ぎ、掃除によって出てくるススが周囲に飛び散らないようにしましょう。

以上のようにしっかりとお手入れをして、安心して薪ストーブを使用してくださいね。
ちなみに、トップから白い煙が出たり、配管のつなぎ目から白い煙が漏れていたりするときは配管内が詰まっているサインです。サインに気づいたら早急にお手入れしましょう。

オフシーズンのお手入れ方法

薪ストーブを本格的に使用するのは、もちろん冬でしょう。
しかし、冬だけメンテナンスをすれば良いというものではありません。使用していないオフシーズンのメンテナンスも大切です。
使用しているストーブや部品の種類によってメンテナンス方法は異なりますが、だいたいどの機種にも共通しているお手入れ方法についてご紹介しましょう。

シーズンオフに突入!春に行うお手入れ

まずは、シーズンオフに突入する春に行うお手入れについてご説明します。 薪ストーブを使用したあと、炉内に灰を残しておくのは好ましくありません。灰が残っていると湿気が留まり錆びやすくなるので、シーズンオフに入るときにはしっかりと取り除きましょう。炉内をきれいにして、破損や劣化がないかチェックします。
もちろん、煙突掃除も行いましょう。掃除中に不具合を見つけたら、すぐに対応したほうが良いです。「おかしい」と気づいたものの、対応方法がわからないときは販売店に相談しましょう。

完全なオフシーズン。夏に行うお手入れ

夏は、完全なオフシーズンです。だからといって、何もしないで放っておくのはよくありません。
梅雨などで発生する湿気は、鋳物の大敵です。もしもサビが発生した場合、放っておくとどんどん広がるでしょう。サビを見つけたら早めに取り除くことが大切です。ワイヤーブラシを使ってサビを落としたあとは、純正耐熱塗料で仕上げをすると良いです。ホウロウでできている場合は、カケができるたびに補修液を塗り、湿気の侵入を防ぎましょう。

夏は台風発生の季節でもあります。台風によって破損が起こったり、煙道に雨水が入ったりすることがあります。台風が来ている間は危険なのでメンテナンスしないでください。台風が去ったあとに、しっかりと点検して対応することが大切です。

いよいよシーズン直前!秋に行うお手入れ

いよいよシーズン直前の秋に入ったら、薪ストーブ本体の空気調整まわりを確認しましょう。ドア周りに貼られているファイバーロープは劣化していないでしょうか。劣化や剥離が見られる場合は、耐熱性セメントで付け直したり新しいものと交換したりしましょう。空気取り入れ口のホコリも掃除しておくことが大切です。

煙突のトップに、鳥の巣が作られていないかどうかも確認しましょう。もし、鳥の巣があったら取り除きます。防鳥網が壊れていないかをチェックして、場合によっては新しいものに交換しましょう。ほかにも、煙道に異常がないか点検しておくと安心です。
以上のように、オフシーズンもしっかりとメンテナンスを行うことが大切です。いざ、薪ストーブを使おうというときに不具合が発生しては困りますね。

シーズン中もメンテナンスは大切!冬に行うお手入れ

薪ストーブの使用中は、燃焼の様子を確認するようにしましょう。空気調節をしても炎に変化が起こらない場合は、空気の調節弁などをチェックします。急にドアガラスが曇るなどといった異変にも気を配るようにしましょう。シーズン中も、灰の処理をきちんと行うことが大切です。

大雪が降ったときには、煙突が破損していないかどうか必ず確認しましょう。夏場もそうですが、天気の影響によってダメージが与えられることがあります。このようなダメージにきちんと対応していくことで、薪ストーブを安全に使用することができます。 四季に応じてお手入れをしていくと、それぞれの季節の特徴も感じられるのではないでしょうか。

冬の間に溜まった灰や汚れを取り除きながら、春の訪れを感じることができるでしょう。梅雨の湿気に夏の始まりを感じ、台風が終わるとしだいに秋の風を感じることになります。薪ストーブのメンテナンスをしながら、冬の訪れを待ちます。

薪ストーブのお手入れは、まさに自然のなかで行われるものです。オフシーズンに、ときどき掃除などのメンテナンスをすることで、良い気分転換にもなるかもしれませんね

住宅地で使用する場合

薪ストーブを導入したいけれど迷っているという方もいらっしゃるでしょう。
中には、「住宅街の中に自宅があるけれど、憧れの薪ストーブを設置したい」という希望をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。ご近所の方に迷惑がかからないだろうかと、気になることもあるでしょう。
住宅地で薪ストーブを設置する際に気をつけておいた方が良いポイントをご紹介します!

パチパチと薪の燃える音や、ゆらゆら揺れる炎は心を落ち着けてくれます。薪ストーブは、冬の寒さを忘れさせてくれるだけでなく、心も温めてくれるものです。 忙しい日常を忘れてリラックスしたいという方は、ご自宅に薪ストーブを導入してみると良いかもしれません。
しかし、薪ストーブを導入したいけれど迷っているという方もいらっしゃるでしょう。
中には、「住宅街の中に自宅があるけれど、憧れの薪ストーブを設置したい」という希望をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。ご近所の方に迷惑がかからないだろうかと、気になることもあるでしょう。
薪ストーブをせっかく設置するのなら、気持ちよく使用したいですよね。
住宅街にご自宅があっても、薪ストーブを設置することはできます。ただし、いくつか気をつけておいたほうが良いポイントがあります。

気をつけておいた方が良いポイント1:設置場所

まず、設置場所についてよく検討することです。薪ストーブを設置する場所によって、煙突の立て方は異なります。配管を一度壁の外に横引し、それから上に立てるという場合、隣の家に影響はないでしょうか。隣家の窓のそばや吸気口の近くに配管が来ないように気を配ることも大切です。できるだけ風向きも考えましょう。風に乗って煙が隣の家に流されることがあるからです。

気をつけておいた方が良いポイント2:メンテナンス

設置する煙突をできるだけ高くすると、燃焼ガスは上昇気流に乗ります。自宅周辺の住宅に、できるだけ燃焼ガスの影響が及ばないように設計すると良いでしょう。
薪ストーブを設置すると、必ず燃焼ガスは発生します。設置する前に、あらかじめご近所の方に話をして、理解を得ておくのも良いでしょう。薪ストーブを使用し始めてからもご近所の方にそれとなく話をして、ご近所の方になにか不都合が生じていないか確認するようにします。 薪ストーブによるトラブルを防ぐためには、定期的なメンテナンスも大切です。

気をつけておいた方が良いポイント3:最低年1回は掃除を

煙突掃除を少なくとも1年に1回は掃除しましょう。煙道内のススを放っておくと、燃焼ガスに乗って外に排出され、ご近所の洗濯物にくっつくことがあります。そもそも、ススが溜まると煙道火災の元にもなります。薪ストーブを安全に使用するためにも、無用なご近所トラブルを避けるためにも、掃除はきちんと行いましょう。 ススやタールを発生させる原因のひとつには、薪ストーブに使用する薪の湿り気があります。薪はしっかり乾燥させたものを使用しましょう。そして、薪ストーブの温度を200度以上に保つことも大切です。紙類を燃やすとたくさんのススを発生させるので、決して燃やしてはなりません。薪ストーブで燃やすのは、よく乾燥した薪のみと心得ておきましょう。

気をつけておいた方が良いポイント4:使用時間帯

薪ストーブを使用する時間帯も、できるだけ夜のみにすると良いです。日中は洗濯物を干すという方も多いでしょうから、薪ストーブによる燃焼ガスの臭いが付いては困るでしょう。夜なら、燃焼ガスの臭いによるトラブルを防ぐことができるはずです。寝る前にはきちんとストーブを消しましょう。

薪ストーブを使用するとなると、薪を準備することになります。薪の置き場所を確保することが大切です。この置き場所ですが、薪に火が付いた場合に大変なことになるので、隣の家のそばに設定するのは避けましょう。
自宅で薪割りをする場合は、作業の音にも配慮することが大切です。チェーンソーを利用したい場合は、電動式チェーンソーのほうがエンジンチェーンソーよりも音を抑えることができます。長時間続けて作業したり、早朝や夜などの時間帯に作業したりしないように気をつけましょう。

住宅街で薪ストーブを設置する場合の注意点を説明してきましたが、基本的には周囲の人の気持ちになって、「自分だったらどのようなことに気をつけてほしいか」を考えることが大切です。周囲の人たちに温かい心を持って、薪ストーブを楽しみましょう。

お問い合わせ

北海道〜沖縄県まで全ての県で煙突工事、煙突設計の実績があります。
お問い合わせは星野・澤田まで